だめだ、もう花粉が……週末だけでも花粉がない「避粉の旅」人気エリア
3月に入り、春の陽気が待ち遠しい季節となりました。しかし、「春が訪れても嬉しくない」という人も多いのでは? その理由は…そう、春は「花粉症」の季節だからです。今まさに、「花粉症」の人にとって辛い日々が始まろうとしています。そんな方にこそおすすめしたいのが、「避粉地旅行」です。
花粉症の人たちから注目を集める「避粉地旅行」とは?
「毎年花粉症に悩まされている…」「この苦しみから一時でもいいから解放されたい…」
そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか?
近年「避粉地」という言葉が注目を集めています。「避粉地」とは、花粉症の原因となる花粉を避けることができる場所のことを指します。たとえば、「スギ」や「ヒノキ」の花粉が原因の人は、花粉が飛ばない場所、つまりこれらの樹木が植林されていない場所のことです。
そして、花粉が飛ぶ時期には、「避粉地ツアー」なるものも人気を集めているようです。
その名の通り、「避粉地ツアー」とは、花粉症がキツイ人が、花粉を避けるために「避粉地」へ行くツアーのことです。
ネット見てたら、花粉の少ない「避粉地」に行って花粉症の症状を和らげようって言う
「避粉地ツアー」
なるものを見つけた!!
そんなツアーあるんだ!!— 焼き林檎🍎 (@flmkkindy1) 2018年2月16日
しかし、日本にスギやヒノキがない場所なんてあるのでしょうか。それがあるんです。
花粉症のない場所は?
「スギ」は北海道の南部から九州にかけての広い地域に植林されており、その面積はおよそ450万haですが、特に東北地方と九州に多くなっています。
「ヒノキ」は北海道と沖縄を除く各地に植林されていますが、東北から関東、北陸には比較的少なく、東海地方から西に多くなっています。 東海以西の地方では年によってスギ花粉よりヒノキ花 粉が多く飛散することがあります。また、九州などにある離島では、このような拡大造林が行われていない島が多いです。
この情報から考えると、「避粉地」に最も良さそうなのは、北海道、沖縄、離島。
また、「避粉地」は海外にもあります。じつは、海外では日本よりも「スギ」の数が少ない又は「スギ」が無い国が多いのです。学名はCryptomeria japonicaでjaponicaつまり「日本」が入っていることからもわかるように、日本伝統の木材です。
ただし、もちろん海外でも花粉症はありますし、アメリカ原産のブタクサなど、イネ科やキク科など草本の花粉は飛んでいますので、要注意です。
花粉は飛散範囲が広いので、日本からあまり近すぎるところだと「避粉地」としてはあまりおすすめできません。たとえば、日本から近場に当たる香港や台湾、グアムなどでも花粉症が一時的でも治める効果が期待できそうです。
次のページには、国内と海外の避粉地と観光スポットを紹介します。